Kissデビル
「でもさーなんか最近堕とすの簡単すぎてつまんなくなってきたんだよねー」
わたしは頬づえをつきながらため息をついた。
ならやめろよ! と即口をはさむ理沙。
「いやよ退屈な日常においての唯一の楽しみいうか趣味なんだから!」
「悪趣味」
ボソッとつぶやいた理沙を無視すると、教室にいる人たちをじろーっと眺めた。
「うーん……」
そうなんとなーく視線を廊下にうつしたとき。
「…!!!!!」
わたしはその姿をみてにヤーっと笑った。
いるじゃない、絶好のターゲットが。