Kissデビル



「ゲーム、スタート」




そう静かに言ったわたしの言葉をきいて、理沙は え!? っとびっくりして周りをキョロキョロと見渡して、わたしの視線の先にいる人物を捉えて言葉を失くした。






「梨華…冗談でしょ?」






「ううん、冗談じゃないよ」



そうにこやかに笑うと、理沙は呆れたようにわたしを見た。









なんでこんないい相手が同学年に
しかも隣のクラスにいたのに気づかなかったんだろう?










< 9 / 74 >

この作品をシェア

pagetop