砂時計~*番外編*~
――日曜日。



嬉しくて嬉しくて



手紙をぐちゃぐちゃに



なるまで握り締めた。






おかげで



手紙はもうボロボロ。



でも今日も


持ってきた鞄の中に




きちんと入れ込んでいる。






「お姉ちゃんっ……」




後ろから声がして



振り返る。

























「美冬っ……!!」




紛れもなく



妹。





「美冬ったらぁ~


そんな格好してちゃ




寒いでしょう?」




泣きそうになりながらも




妹の頬に私の両手を



あわせる。







「大丈夫だよ!



なんたって私は冬生まれの



美冬なんだからっ」
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