砂時計~*番外編*~
――家に着いた。



「姉ちゃん、いる?」



「いるけど……嬉梨はいないよ?」




ひょこっと窓から顔を出したのは



澪梨……姉ちゃん。





「あのさ、聞きたいんだけど。



部屋に来て?



ココじゃ話したくない」




「分かっ……た?」



何故か疑問系だった。



時々、澪梨姉ちゃんは



天然な時がある。




でもどっちかっていうと



嬉梨姉ちゃんの方が多いけど。









部屋。



コンコンッ!



「入るよ? 奈央」




「いいよ、勝手に入って」



「……で、話は?



もうちょっとしたら彼氏と



出かけてくるから


急いでね?」





「かっ……彼氏ぃ~???」



「……どうして奈央がそんなに驚くの?



普通だって!



嬉梨もいるし」
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