砂時計~*番外編*~
「姉ちゃん……あのさ……っ」



「……奈央っ!!」





恋って何?


と聞こうとすると同時に



姉ちゃんの声で遮られる。



「なっ……何っ?!」



突然だったからか



自分自身、驚いて



変な声を出してしまった。





俺は恥ずかしくて


口を噤んだまま




もう1度問い返す。




「何……?」



「奈央はさぁ……彼女、いないの?」






グハッ!!



唐突すぎる言葉に



噴出しそうになる。






「姉ちゃんっ!!



何だよ、突然っ」
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