砂時計~*番外編*~
「ねぇ……?」



差し伸べられた手に



迷わずに手をかける。





「ねぇ……?」







ゴツンッ!!



また鈍い音がした。



「キミ!


私が話しかけてるのに……



無視しないのっ!」




強い衝撃がして



俺は思わず頭を隠すように



抱く。





「面倒くさいっ!!



……だから女なんて嫌いなんだよ」





睨みつけて



吐き捨てた。



……そのとたん……






ゴツンッ!!





「キミ!



女の子にむかって



それは禁句っ!!




いいじゃない?


女の子っていうのは



そういう生き物なのよ」






「……意味分かんねぇ」



そんな事を呟いたけれど




その言葉とは



裏腹に






俺はなぜか



笑っていた。
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