【短編】LOVE*HOLIC~歪んだ愛のその先に~
「じゃあフレアはルイとお茶でもゆっくり飲んで少し話したら?俺はその間に荷物を片付けてくるよ。」
「ええ。ありがとう。」
幸せそうに微笑むフレア。
彼女は確かに今、幸せそのものだろう。
親友がいて、結婚を約束し、愛し合っている人がいるのだから。
だが、その幸せは、もうそんなに長くない。
「フレア……」
不意に、ルイが悲しそうな顔をする。
「どうしたの?具合でも悪い?」
「う、ううん。少し、お手洗いに行ってくるわね!」
と言ってルイは屋敷の中へ飛び込んでいった。