隣の席のキミ



………
……………
そうだ…。
真菜の言う通りだよ…。

弱音はいたって、何も変わらない。
モヤモヤが消えないまま、藤田だって、嫌だろう。

だから、決めた。
今日の夜、君にメールする。
ちゃんと、気持ち、伝える。

例え、どんな言葉でも、心が届くように。







―――――――――泣き疲れたのか、すごく眠い。
でも、最後まで頑張らなきゃ。

そして、私は手が震えて、汗をかいてしまうほど緊張しながらメールをした。

「こんばんは★さっきはごめんね。迷惑だったよねー(>_<)」

「俺こそごめん(^∇^;)」

「あのさ…私…藤田が好きです」

「ごめん…。今…付き合ってる人いるんだ…」

「そっか!でも、言えてよかったよ★聞いてくれてありがとう。じゃあ、これからも友達としてよろしく~(≧∇≦)」

「了解!!じゃあ、また明日★P.S.付き合ってることは内緒にしといてください」

「うん!任して(^_^)彼女と仲良くね~。バイバイ」





これで、良かった。
結果はダメだったけど、もう、涙は出てこない。
少し悲しい…でも、伝えられたから。
私は、頑張れたから。
そしてね、とても大切なことを知れた。
勇気があれば、どんなことでも乗り越えられる。

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