隣の席のキミ



むしろ、後半全部前野が熱唱…。
おかげさまで、こっちがヘトヘトです。
バスから降り、少し歩いて、吸った海の空気。
すごく気持ち良くて、新鮮な潮の香りがした。
海って、こんなに広かったっけ…!?と思ってしまうほど、久々に来た。
確か、最後に来たのは、四歳の時。
ずいぶんと来てなかったから、波の音ですごく心が癒された。
今日はタイミング良く晴天。
丁度いいいい気温だし、今思うと海に来て良かったな…。
あれだけ陰で先生に文句言ってたのに(笑)「じゃあ、今から潮干狩り対決をしまぁ~す!」
そう言いだしたのは、実行委員の藤田だった。
まぁ私も一応実行委員。
ちゃんと、プランも立ててある。
「因みに班対抗だから~」
適当にいい流す藤田に続いて、先生からも一言。
「見事優勝した班にはとっておきの商品が待ってるぞ~」
そして、対決開始!
私達の班は二、二に別れた。
もちろん私と由花…と、藤田達。
探し始めて、約10分。
「由花ぁ~この辺あんま無くない?」
「だね~。あっち行こうよ」
私達は場所を変更。
そして再び探し始める。
なぜこんなにもやる気なのかって…そりゃぁさっきの先生の一言でしょ。
先生が言った「とっておきの商品」が欲しいからに決まってます!!
…それでも見つかった量は少ないっ…。
私と真菜は男子二人のところへ行った。
「お~順調!?」
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