隣の席のキミ
Story*6

俺の彼女 Yuuto




あれから2ヶ月。
夏休みを終えて、二学期が始まった。
俺の彼女、山城由花。
山城の彼氏、俺。
であるはず。
俺達は、付き合ってからも前と全然変わらない日々を送っている。
ていうか、前よりも話さなくなった気もする。
…はぁ。
もう付き合って2ヶ月も経ったっていうのに、まだデートすらしていない。
まぁ、夏休み、サッカー部の俺はほとんど部活で山城との予定も合わなかったっていうのもあるんだけど。
デートどころか、毎日メールしてたはいいものの、いざ学校で話したくてもお互い積極的になれないのが今の現状。
あれだけ山城のこと好きだったのに、付き合いだしたらどうしていいのか分かんなくなった俺。
バカかっつーの。
いや、実際俺、山城よりバカなのかも…。だったら相当ヤバい気もする。
まぁ勉強は山城のができるけどな、多分。そんなこんなで、今日は月曜。
週の中で一番ダルい日。
「はぁあ…」
無意識にあくびと伸びをする俺。
まだ、午前中の授業四限目ということもあり、眠い。うえに空腹。
今現在の授業は英語。
学校一怖い…というか厳しい島田先生に注意されないように、一応気を張っている。だから余計にダルかったりする。
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