隣の席のキミ



俺は無意識のうちにそう喋っていた。
「…え、なんで…?」
「マジでわかんないの…?」
「わ、わかんないよ…。ちゃんと言ってくれなきゃ…私、バカなんだもん」
「そうだった(笑)じゃぁ、お前に分かるように言うよ」
「…うん」
「今週の土曜、デートしよ?」
俺の言葉を遮るように、授業終了のチャイムが鳴り始めた。
それでも、ちゃんと伝わって。
言った俺に、君は抱き付いて、「…うん!絶対、する…!」目に涙をためた笑顔でそう答えた。
愛おしくて、たまらない。
俺達は、チャイムが鳴り終わるまでのほんの少しの間、ずっとこうして抱きしめあった。



大好きな、君へ。
俺の彼女になってくれて、
俺を選んでくれて、
ホントにマジでありがとう……




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