隣の席のキミ
君と、デート Yuka
藤田と付き合って2ヶ月。
初めてデートに、誘われた。
今日は金曜日。
デートはすぐ目の前…!!
というわけで、なんだか落ち着かない私。
だ、だって…人生でデートなんて初めてだし、いろいろ分かんないよ…。
五限の授業が終わって、今、解散したところ。
ふと藤田の机をみても、その本人はいなかった。
どこに行ったのか、私は知らない。
「由花ぁ!トイレ付き合って~」
そう話しかけて来たのは真菜。
いやぁ、前野と付き合いだしてからつくづく輝いて見えるよ、この子。
二人が付き合ってデートしたことも、キスしたことも、真菜からは聞いている。
まぁ、少なくても私と藤田よりはお互いが近い関係なわけ。
「い~よ~」
椅子から立ち上がって、真菜とトイレに行こうとしたら、突然…
「わぁ~ん!!助けてぇー!!うちもうやだぁ~!!」
誰かが後ろから抱きついてきた。
「わぁ…!な、なに!?」
後ろを振り向くと、そこに泣いているもりちゃん発見。
「「どおしたの!?」」
真菜と声をハモらせて驚くと、もりちゃんはまた「わ~ん!!」と泣きまくる。
「二人とも~聞いてよ~」