隣の席のキミ
怯えるタカをさらに睨みつけ、真菜はおどした。
「だから、違うんだって!!」
「何が違うの…?」
焦りながら必死に否定するタカをみて、もりちゃんは泣きながら言った。
黙ってしまうタカ。
本当に、やんなっちゃう!!
タカがもりちゃんに告ったのに!!
意味わかんない!!
私はまるで自分のことのように腹を立てる。
だって、もりちゃん可哀相なんだもん。
少し経ってタカは言った。
「ごめん…でも、本当やましい事じゃないから…」
「な、何言って…」
「美歩、俺を信じろ!!!」
そんな二人のやりとりが続いて、私と真菜は顔をあわせてため息をつく。
「じゃあ。もりりん、タカを信じてやれば?」
呆れ顔で真菜が言った。
え、「もりりん」…!?
いつからそう呼ぶようになったんだ…この子は…!?
「そうだよ、もりりん!タカはタカなりに頑張ってんだよ、きっと!」
私はにんまり笑って(苦笑いも混じってました)もりりんの肩に手をポンッと置く。
……
…あれ!?
私今、もりりんって言った…!?