先生★ スキ
しばらくゆずを捜すと学校の近くを歩いていた。


「ゆずっ」


近寄るとゆずの瞳から涙が流れていた。


「泣かせてごめん…」


「猟のせいじゃないよ…。


あたしが…弱いから…」


どうして俺は直ぐにゆずを追いかけなかったんだよ。


自分の不甲斐なさに後悔する。

「親父のことは本当にごめんな…」


「うん…」


頷くだけのゆずが可愛らしく思う。


こんな時に何考えてるんだ俺。
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