先生★ スキ
プルルル…


誰もいない屋上に着信が響き渡った。


「もしもし…」


「ゆず?どうしたの?」


電話越しなのに優美ちゃんの声の大きさにケータイを耳からはなした。


直ぐにあたしが泣いてるときずいたんだろう。


「あのね…」


「ちょっと待っててそっち行くから」


あたしが再び喋ろうと思った頃には、すでに切られていた。
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