先生★ スキ
ガラララ…



少し待つといきなり扉が開いた。



「遅くなってごめん」



川杉先生が少し焦ったように申し訳なさそうに入ってきた。



「大丈夫です。そんなに待ってないし」



そう言うと先生は穏やかな顔で笑い、向のソファーに腰をおろした。



「先生、話しって何ですか?」



あたしはドキドキした気持ちを抑えながら聞いた。



すると先生はあたしに紙切れをわたした。



紙にはなにやら数字が書かれていて、その数字の上には各科目教科が書かれていた。



???



「これなに?」



あたしが真剣にその紙を見ていたら先生がため息を吐いた。



「あのなぁ、おまえ勉強してる?」



勉強? そんなのいつしたっけ。



「中学生のとき?
ハハ(笑)」



「はぁ…おまえちゃんと勉強しろ。このままだと留年するぞ」


だって勉強しても分かんないし…



「じゃあ先生が教えてくださいよ」



「毎日教えてる。お前が授業聞いてないだけだろ。」



それはごもっともです。


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