先生★ スキ


ゆずは黙り込んでしまった。


どうしたんだ?



「すみませんでした。もう帰ります。


川杉先生さようなら。」


……え?


何言ってんだ?


きずくと教室から出ようとしたゆずの腕を捕まえていた。


そして一気に自分の手のなかに閉じ込めた。


「こういうこと止めてくださ。」

「嫌だ。」


「もうあたしの事なんて好きじゃないじゃないですか。」


何だって?


そんなわけないだろう。


俺はお前が好きすぎて危ない状況っていうのに。


なんでそう思うんだよ。


なぁ…
< 90 / 260 >

この作品をシェア

pagetop