短編集。
私は望まれて生まれた子じゃないの。
私さえいなければ
お母さんは、幸せになれた。
お父さんとなんか、
結婚したくなかったって。
でも、私ができたから。
私ができたせいで
お母さんの人生は、めちゃくちゃなんだって。
いつか、
お母さんが泣きながら
そう言った。
すごく、かなしかった
けれど
泣く気にもなれなかった
私は誰にも必要とされてない。
そう思った。
でも、今、大好きな人に、
そのことを言った。
それでも、
俺は大好き
って、
もう私
この人なしじゃ生きていけない