愛言葉
隼人が消えたあと
あたしは黙ってたこ焼きを食べていた
何故か涙が視界をさえぎる

「、、、、、、、。」
健次はあたしの様子に気づいたのか何も喋りかけてこない
ある意味、健次の優しさあたしはきっとこういう所に引かれたんだろうな



たこ焼きを食べ終わり
無言のまま店をあとにした

この沈黙を破ったのが健次だった


「お前さぁー!!強がってんじゃねーよ!俺はお前の恋人一年もやってきたからわかる。」
健次の顔は別れ話をした時と一緒だ。

あたしは下を向き
足をとめた。

「お前が隼人に気があるのもわかる。無理して隼人に接してるのもわかる。隼人の過去をうけいれたくないって気持ちも全部俺にはわかる!!だからって強がってんじゃねーよ!」
健次は強くあたしに行ってきた。


なんでょ、、、、
あたしの気持ちわかったフリしないでよ。
健次なんかにわかってほしくない
だいたいどうして、健次に言われなきゃいけないわけ!?



「健次にあたしの気持ちなんかわかんないよ!!わかったフリしてるだけだよ!!」


「お前はまだわかんねーのかょ!!俺がどんな思いでお前に言ってるのか!!なんでお前は俺を頼ってくれねーんだょ!?なんでお前はもっと素直になれねーんだよ!?」


素直?!わかってない?!
なんか、健次の言う一つ一つの言葉に胸がしめつけられる

それはきっと
健次の言うことがあたっているからだろう



グスッ
・・・・・
涙が溢れ出す


「ごめん!!俺、つい熱くなっちまった・・・」

「違うよ健次。あたしもごめん!なんかあたしいつも健次に助けられてきた気がする。今だって、なんかすんげー守られてる気がする。ありがとう!!」
あたしは涙をふき
精一杯の笑顔でかえした

「守る、、、、」


「えっ!?」
あたしは聞き返した。
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