二郎
そう思えば二郎が愛人とお店に来るたびになぜか愛人がいつも泣いていた。結婚の事ではっきりしてもらえないので辛かったんだど思う。確かに女にとっての25歳からの10年間は大切な年月だ、私がその事を二郎に聞くと、俺も同じように家庭を犠牲にしてきたからお互い様だと返事を返してきた。二郎が自分勝手なのか、人の亭主を欲しがる愛人が悪いのかよく分からない世界で私は関係無いことだけど、この二人は一生そんな関係続けるのだと思った。パーを出て帰る事になり二郎が歩いて送ってくれると言うのだけど内心はちょつと迷惑だった。私は疲れてたので、タクシーでさっさと家路につきたかっのですが送ってもらうことになり、私の家に着くまで二郎はずっと奥さんと愛人のことをぼやいてた、男とはみんなこんなに煮えきれないものかと感じながらいつまでも聞いていたくないので家の近くまで来たところで、もうここまででいいですからと二郎に伝えそそくさと家に帰りました。もう二度と二郎と食事に行く事はないと決めました。