恋の香り~ダブルクロス~
イルカ以上の存在
どうすんの?
どうすんのよ、わたし!
優斗の前から逃げ出して、ずっと考えても答えは出ない。
わたし、本当に優斗に好きって言ったよね? なんて疑問すら出てくる。
そして浮かんでくる優斗の迷惑そうな顔。
あーダメだ、悪循環。
一夜明けてもわたしの頭の中はスッキリしない。
唯一、救われたのは今日、学校が休みだってこと。
優斗に会わなくてもいい。
だって、どんな顔して会えばいいのか分かんないんだもん。