恋の香り~ダブルクロス~


「はい、これ」


「何?」


陽斗がわたしに小さな紙袋を差し出した。


「プレゼント」


「プレゼント? どうしたの?」


何? 急にプレゼントだなんて……。


何か裏がありそうで、怖いんですけど……。


「どうしたの? って……お前、今日、誕生日だろ?」


「あっ……」


そんなこと、すっかり忘れてた!





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