恋の香り~ダブルクロス~
優斗のことばっかり考えてたから、自分の誕生日のことなんてこれっぽっちも頭になかった。
ありえない……わたし。
「もしかして忘れてた?」
「……そんなとこ」
苦笑いしながら陽斗からもらったプレゼントを開ける。
「あ、かわいい」
紙袋の中には箱が入っていて、その中にはクリスタルのイルカが輝いていた。
「ありがとう、すごいうれしい。これは……机の上だな」
すでにいるイルカたちの横に新しいイルカを並べる。