恋の香り~ダブルクロス~


――オレはさ、イルカ以上にはなれねーの?


切ない陽斗の声。


今までに聞いたことのない声で胸が締め付けられる。


いつもみたいなふざけた陽斗じゃない。


だからこそ、答えてあげられない自分が苦しい。


「……ごめん……」


それだけは、ムリだよ、陽斗。


ごめんね。


陽斗とは友達がいい。





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