恋の香り~ダブルクロス~


「……優斗だったらいいわけ?」


ため息とともに陽斗の声が聞こえた。


思わず唇をかみ締めた。


わたしは……どう答えたらいいわけ?


陽斗の前で優斗が好きなんて言えないじゃん。


「ずっと好きだったんだろ? 優斗のこと。ってかさ、同じじゃね?」


「な、何が?」


「オレと優斗」


静かに響く陽斗の声。





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