恋の香り~ダブルクロス~


それって……。


優斗の腕の中にうずまりながら顔を上げた。


「いい加減、気づきやがれ! ボケッ!」


そう、優斗はほんのり赤い顔で毒づく。



う、うそでしょ?


な、何言っちゃってんの?


だって、ずっとムシしてたし!


そんな優斗がわたしのために……ってことでしょ?


そんなこと、ありえるの?


信じられないような信じたいような……。





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