天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
どこまでも変態思考だ。

「普通本人を前にしてそんなん正直に答えるか?」

「だぁって琉が訊いたからさぁ」

ニマァッと粘着質の笑みを浮かべる麗。

鬼太郎ヘアと相まって、気色悪い事この上ない。

「知るかっ!お前は目玉の親父とでも話しとれや!」

ご立腹のまま廊下を歩く琉。

しかし。

「そんなぁ、つれないなぁ、琉」

酷く拒絶されてもめげる事なく、麗は琉の後をついて行く。

「撮影料も弾むからさぁ」

「いらん!」

「可愛く撮るよぉ?」

「嫌やちゅうてんねん!」

「素敵な男優さんとも会わせてあげるよぉ?」

「『男優』て何やねん!そこは普通『俳優』やろが!」

「えー男優だよぉ。だって俺が紹介するのはアダルトだん…」

「あかんあかん!そんなん言うたら運営さんに公開停止されるからっ!」

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