天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
いかがわしい単語を連呼しつつ、大声を張り上げて追跡してくる麗。

はっきり言って迷惑条例違反である。

警察官がいれば確実に逮捕されているレベルだろう。

が、ここは残念ながら天神学園。

少々の変質者なら笑って済まされるレベルなので堪らない。

「誰かぁっ!生徒指導でも風紀委員でもええから助けてぇっ!」

遂には恐怖に耐え切れず、琉は悲鳴にも似た助けの声を上げる。

その声に。

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