天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
「君の映像作品は度々購入しているね、サカナ君」

わざと名前を間違える風紀委員長。

「あのカメラアングル、あの構成、なかなか我の好みに合ってるね。君とは気が合いそうだよ、サカナ君」

「やだなぁ、『サカナ』じゃなくて『サガラ』ですよ、キュウリ先輩」

ニヤニヤと笑みを浮かべながら返す麗。

「ああ、相良君か。名前を間違えるとは失敬したね。でも我の名も『キュウリ』ではなく『キュウキ』ね。そんな面白い間違え方されたら…」

スッと。

いつの間にか鉄針数本を片手に構える風紀委員長。

「奥に当たるくらいズップリ突き刺して、激しくピストンしたくなっちゃうね…」

(いやぁあぁぁあぁっ!この毒々しいオーラ何ぃいぃぃいぃっ?)

二人に挟まれて、生きた心地がしない琉。

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