天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
龍娘の中国拳法の実力は、勿論よく知っている。

まともにやり合えば只では済むまい。

そこで麗は一計を案じる。

「そういえば風紀委員長、最近レアモノのDVDが手に入ったんですよ」

「ほう?」

興味を示す風紀委員長。

「どんな奴だい?我の好みに合う奴?」

「ええ、題して」

麗は龍娘を見ながらニヤリと笑った。

「『ひと夏の過ち 中華教師 教え子の前で恥辱の乙女化』」

「んなっ!!!!!!!」

そのわかりやすいタイトルに、龍娘は衝撃を受ける。

(ままままま、まさか…)

「おいどうした龍娘、酷い汗だぞ?」

翡翠が龍娘を案じるが、その声は彼女には届かない。

(あの『校舎半壊事件』の時の事を隠し撮りされていたのっ?)

詳しくは『天神Ⅴ』参照の事。

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