天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
付き合ってられないとばかりに去っていく琉。

粉微塵にガラスのハートを砕かれ、虎次郎ブロークンハート。

「くっそ…狙撃に嘘つきに白衣…モテ要素全部つぎ込んだのに毒舌駄目出しかよ…」

ガックリと廊下に跪く虎次郎。

というか、アンタ教師の癖に何しに学校来てんの。

「何だよ…あの押しの弱い啓太でさえ、ロシア娘のアリスカをゲットしてんのに…俺がチャイナビューティーをゲットしたってバチは当たらねぇだろ…そうは思いませんか、そこの無口少女!」

『ひゃっ!』

たまたまそばを通りかかった無口少女が、いきなり虎次郎に無茶ぶりされてビクゥッ!と体を震わせた。

< 124 / 186 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop