天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
「だ、大体お前なぁ龍娘!」

ここで押し負けてはならない。

強気で攻める虎次郎。

「む?」

両手を腰に当て、胸を張って、龍娘は睨み返す。

「何だ?しまじろう」

「え…いや…」

「男ならハッキリ言わんか」

「あの…その…」

生意気な中華教師にガツンと言ってやるつもりだったが、そんな面と向かって見つめられると照れ臭いや、キャッ。

虎次郎の目が泳ぐ泳ぐ。

「ええいっ、イライラするっ」

龍娘はガーッ!とまくし立てる。

「お前のような奴は、もう飲み会に誘ってやらん!」

「えっ…えぇぇえぇ…」

すんごい弱腰で情けない声を上げる虎次郎。

「そっ、それはっ…勘弁してくれよぉ…」

そりゃ原子レベルまで砕ける訳である。

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