天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
「っ…!」
常に冷静な生徒会長の表情が強張る。
「貴方達…遥さんに何を…?」
「ひょおぉ、遥さんだってよぉ」
下卑た笑い声を上げる男子生徒達。
「まぁ、下手に抵抗すると、その遥さんがどうなっちゃうか…わかりますよねぇ?」
ジリジリと包囲を狭めていく男子生徒達。
「………!」
さしもの月も、これではジェノサイドに踏み切る事が出来ない。
悔しげに歯噛みする…。
その時!
「月っっっっ!」
突然の声と共に、端正な顔を青痣と血で汚して、皇帝こと水無瀬 遥が生徒会室に駆け込んでくる!
「遥さんっ?」
盲目の月にも、遥から漂う血の匂いは伝わってくる。
「遥さん怪我を…っ?」
月が犯人グループに囲まれていると知り、同じように囲まれていた遥も強引に包囲を突っ切り、生徒会室に強行突入してきたのだ。
あの臆病でヘタレな遥が、月の為に。
常に冷静な生徒会長の表情が強張る。
「貴方達…遥さんに何を…?」
「ひょおぉ、遥さんだってよぉ」
下卑た笑い声を上げる男子生徒達。
「まぁ、下手に抵抗すると、その遥さんがどうなっちゃうか…わかりますよねぇ?」
ジリジリと包囲を狭めていく男子生徒達。
「………!」
さしもの月も、これではジェノサイドに踏み切る事が出来ない。
悔しげに歯噛みする…。
その時!
「月っっっっ!」
突然の声と共に、端正な顔を青痣と血で汚して、皇帝こと水無瀬 遥が生徒会室に駆け込んでくる!
「遥さんっ?」
盲目の月にも、遥から漂う血の匂いは伝わってくる。
「遥さん怪我を…っ?」
月が犯人グループに囲まれていると知り、同じように囲まれていた遥も強引に包囲を突っ切り、生徒会室に強行突入してきたのだ。
あの臆病でヘタレな遥が、月の為に。