天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
(まさか未来から送られてきたターミーネーター的な奴じゃないよね…)

この間、テレビでやってたマッチョの俳優さんが演じる不死身のサイボーグの姿を思い出す雛菊。

あんなもんが本当に存在した日には、幾ら雛菊の空手でも通用しない。

「ねぇ、私は未来の人類の命運を握ってたりはしないよ?狙っても何もいい事ないよ?」

試しに物陰から言ってみる。

「リョウカイシマシタ」

抑揚のない声で返事するロボット。

「えっ、許してくれるのっ?」

笑顔を浮かべて物陰から出て行こうとした雛菊を。

「オヤスミナサイ」

マシンガンで狙い撃ち!

「ひゃああぁあっ、やっぱりぃっ?」

雛菊は慌てて物陰に逃げ込んだ。

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