天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
廊下を歩きながら、秋帆は溜息をつく。
(キャビーの次は雛菊ちゃん…心配事が絶えません…)
実は、秋帆の前から姿を消したのは雛菊だけではなかった。
以前愛用していたキャリーカーが、いつの間にか秋帆の周辺から姿を消していたのだ。
キャリーカーを文字って、秋帆は『キャビー』と呼んでいた。
一日の大半をそのキャリーカーの中で過ごす事もあった、秋帆にとっては無二の親友。
しかし雛菊という彼女が出来て以来、キャビーの中に入り浸る事もなく、少し扱いが悪くなっていたかもしれない。
キャビーには人工頭脳が搭載されている。
だからという訳ではないが、キャビーが機嫌を損ねて家出したのではないかと、秋帆は考えていた。
(キャビーの次は雛菊ちゃん…心配事が絶えません…)
実は、秋帆の前から姿を消したのは雛菊だけではなかった。
以前愛用していたキャリーカーが、いつの間にか秋帆の周辺から姿を消していたのだ。
キャリーカーを文字って、秋帆は『キャビー』と呼んでいた。
一日の大半をそのキャリーカーの中で過ごす事もあった、秋帆にとっては無二の親友。
しかし雛菊という彼女が出来て以来、キャビーの中に入り浸る事もなく、少し扱いが悪くなっていたかもしれない。
キャビーには人工頭脳が搭載されている。
だからという訳ではないが、キャビーが機嫌を損ねて家出したのではないかと、秋帆は考えていた。