天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ

まぁ要するに。

『私の方が先に秋帆とラブラブだったのに、スペシャルバカの姉の黒焦げ女が横からしゃしゃり出てくるんじゃないわよ、この泥棒猫！』

そういう事が言いたいらしい。

「泥棒猫とは失礼しちゃう！」

プンスカ怒った雛菊は。

「はわっ！？」

秋帆を抱き寄せて、んぎゅうぅうぅううぅうぅっ！と強烈なハグ！

「ロボットのキャビーと違って、私は人間の女の子なんだから！秋帆君は渡さないよ！」

ここまで言われては引き下がれない。

キャビーも雛菊から秋帆を奪い取り。

「いだだだだだだっ！」

ロボットならではのパワーで秋帆をハグ！

「アキホアキホアキホアキホアキホアキホアキホアキホ」

壊れたスピーカーのように繰り返す。