天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
「やたっ!」

無邪気にガッツポーズを決める雛菊。

「どうだっ!私の愛のパワーには、長年連れ添ったキャビーだって敵わないんだから!ねぇ秋帆君?」

と抱きつく雛菊。

しかし。

「はれ?」

秋帆の顔を見る雛菊。

秋帆は先程の熱烈なハグ辺りから、既に許容範囲を超えていたようだ。

頭から湯気をもうもうと上げ、真っ赤な顔をして、濁流のように鼻血を出し、あまつさえ白目まで剥いて。

完全に失神状態。

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