天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
麗のその言葉が引き金だった。

「なっ!」

それまで麗を取り囲んでいた男子生徒が、一人、また一人と実行委員長に向き直る。

まるで麗を守るように。

麗に忠誠を誓ったかのように。

「あ、あんた達!アタシを裏切るっての?」

「いやいやいや…君達はなかなかに賢い…」

パチパチと音高く手を叩く麗。

「残念だったね、実行委員長…君は捨てられたんだよ…彼らは君への忠義よりも、我が身の方が可愛いってさ…」

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