天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
目撃者二人の通報で、すぐに龍娘と翡翠が現場に急行する。
「何という無惨な…」
とか言いつつ縄を解きもしないで見ているだけの龍娘。
「誰の仕業だ?ここまで手際よく特殊な縛り方が出来るといえば…」
愛妻をいかがわしいDVDに出演させると豪語していた変態二人を思い浮かべて歯噛みする翡翠。
「恐らくは麗だろうな」
龍娘が腕を組む。
「風紀委員長は、もっと自らが目立つやり方をする。敢えて名を明かさずに犯人だけを晒すこのやり口は、麗の方に違いない」
流石は文化祭の舞台で一戦交えただけの事はある。
龍娘は風紀委員長の性質をよく見抜いていた。
「何という無惨な…」
とか言いつつ縄を解きもしないで見ているだけの龍娘。
「誰の仕業だ?ここまで手際よく特殊な縛り方が出来るといえば…」
愛妻をいかがわしいDVDに出演させると豪語していた変態二人を思い浮かべて歯噛みする翡翠。
「恐らくは麗だろうな」
龍娘が腕を組む。
「風紀委員長は、もっと自らが目立つやり方をする。敢えて名を明かさずに犯人だけを晒すこのやり口は、麗の方に違いない」
流石は文化祭の舞台で一戦交えただけの事はある。
龍娘は風紀委員長の性質をよく見抜いていた。