天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
夕城 翡翠が助太刀致す
天神学園校内。
「先生、例の嫌がらせの件はどうなっているんですかっ?」
「ん?」
龍娘は廊下で声をかけられる。
振り向くと、少し長めの綺麗なごく薄い水色の髪、深海の色の瞳を持つ美しい少年が立っていた。
2年のシュア・ベネルースだ。
保健委員長も務める彼は、強く願えばどれほど重傷であろうとも一瞬で傷が癒えるという便利な能力を持っている。
『白魔術師』だの『僧侶』だのと渾名される彼だが、シュアのその不思議な能力のお陰で病院通いせずに済んだ生徒や教師は数多く、密かに感謝されている。
「先生、例の嫌がらせの件はどうなっているんですかっ?」
「ん?」
龍娘は廊下で声をかけられる。
振り向くと、少し長めの綺麗なごく薄い水色の髪、深海の色の瞳を持つ美しい少年が立っていた。
2年のシュア・ベネルースだ。
保健委員長も務める彼は、強く願えばどれほど重傷であろうとも一瞬で傷が癒えるという便利な能力を持っている。
『白魔術師』だの『僧侶』だのと渾名される彼だが、シュアのその不思議な能力のお陰で病院通いせずに済んだ生徒や教師は数多く、密かに感謝されている。