天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
シュア、渉と別れ、廊下を歩く龍娘。

彼女が学園での事件や問題を調査する警察官のような位置づけ…生徒指導である事は全校生徒が知っている。

それだけに事件の進展を知りたい生徒が声をかけてくる事も珍しくない。

天スポ編集長のブリテリが消火ホース収納ボックスの中から出てきて突撃取材を敢行してきたが、龍娘は彼も盗撮騒ぎの容疑者として見ている。

そう簡単に調査内容を教える訳にはいかなかった。

「どうなってんだ龍娘、調査の方は」

廊下で出会った虎次郎も話しかけてくるが。

「貴様は確か新聞部の顧問だったな…なら教えてやらん」

プイッとそっぽを向く龍娘。

(うわっ、龍娘先生に無視された!ショック!でも拗ねたみたいな龍娘先生の表情可愛い!)

瞬時にして色々妄想を働かせる虎次郎。

しかし。

「俺は教師だぞ!疑うとはどういうこった!」

「貴様の口からブリテリに情報が漏洩するとも限らんだろうが、キャラ被り」

「キャラ被り言うな!」

「嘘つきキャラが狐やブリテリと被ってるんだ、気づかんのか」

「ええいっ、黙れ!」

龍虎相打つ。

そしてもんどりうって倒れる。

この辺はフルボッコとも被っている。

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