天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
虎次郎の相手はストレス発散に良いな。

これからは龍太郎と日替わりでフルボッコにする事にしよう。

そんなメニュー表を頭の中で作っていると。

「あ!龍娘先生や!探したんやで!」

「っ!?」

関西弁に龍娘は過剰な反応を示す。

「…どしてん?先生」

振り向くと、そこには3年の琉が立っていた。

茶髪のセミロングを揺らし、くりくりとした黒目で龍娘を見上げる。

「何だ…琉か…脅かすなチビめ」

「チビ言うな!うちは160センチあるいうねん!」

「……っ…」

論客の男子生徒といい、琉といい、この関西弁という奴はどうも龍娘の心臓に良くない。

某関西弁芸人幽霊を思い出して、気を抜くと条件反射で乙女化しそうになってしまうのだ。

そうでなくとも『美少女二十選』の時にステージ上で乙女化し、甚大な被害を出してしまったというのに。

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