天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
口論もそこそこに、龍娘と翡翠は、廊下に転がっている男子生徒達の面を剥ぐ。

…案の定。

「チッ、名もなきモブキャラばかりか」

「これでは犯人どもの首魁に辿り着くには役立たんな」

龍娘と翡翠は溜息をつく。

これまでと同じだ。

多くの人間を経由して依頼する事で、黒幕に辿り着く事を困難にしている。

この連中を詰問した所で、『別の人間に頼まれた』としか答えまい。

無駄な労力だった。

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