天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
別物。

つまり呪いや祟りの類ではなく、犯人が存在するという事。

とはいえ、人外や宇宙人さえ存在する天神学園だ。

超常的な事件が起これば、それは都市伝説と見紛ってもおかしくはない。

「現在我々が絞り込んでいる犯人のリストだ」

龍娘が渉にメモ帳を渡す。

「僕が見ても…?」

「事件解決の協力を仰ぐのだ。これくらいは情報提供せねばな。お前の『春夏秋冬手記』よりは面白味に欠けるが」

龍娘の冗談に柔らかく微笑みながら、渉はメモ帳を手に取った。

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