天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
渉を笑い飛ばし、何時間が経過しただろう。
「いたぜ」
校舎の物陰に隠れ、数人の男子生徒は様子を窺う。
…少女がいた。
パーマのかかった茶髪。
フリルやリボンをふんだんにあしらったドレスを身につけていながら、どこか影を感じさせるのは、黒を基調としたゴシックロリータファッション…それだけではない筈だ。
同じくフリルのついた黒いパラソルを狂々(くるくる)と回しながら、胸にくまのぬいぐるみ『エリザベス』を抱きながら。
アモルファス・シャドウは佇んでいた。
「いたぜ」
校舎の物陰に隠れ、数人の男子生徒は様子を窺う。
…少女がいた。
パーマのかかった茶髪。
フリルやリボンをふんだんにあしらったドレスを身につけていながら、どこか影を感じさせるのは、黒を基調としたゴシックロリータファッション…それだけではない筈だ。
同じくフリルのついた黒いパラソルを狂々(くるくる)と回しながら、胸にくまのぬいぐるみ『エリザベス』を抱きながら。
アモルファス・シャドウは佇んでいた。