天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
「あれが標的?何か燃えねぇなぁ…あんなロリを拉致監禁してもよぉ」

「燃えねぇけど萌えるだろ?俺はあれくらいの、まだ女になりきってねぇのが好みだぜ」

「うはっ、極度のロリコンは違うねぇ」

下品な会話を交わしながら、男子生徒達が道具を取り出す。

スタンガン、クロロホルムを染み込ませたハンカチ、拘束の為の手錠。

もう校内に他の生徒の姿は見つからない。

少々騒がれた所で、誰にも気づかれはしない筈だ。

「さてと…じゃあ始めるか。悪く思うなよ、ゴスロリちゃん…!」

物陰から身を乗り出した男子生徒達。

そんな彼らの行動を予期していたかのように。

「!?!?!?」

アモルは振り向いた。

白目黒目が反転した、禍々しい瞳で男子生徒達を見据えながら。

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