天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
「まぁともかくやな」

散々やりたい放題やった後、琉はようやくシュアを解放する。

「ウチからも龍娘先生に、はよ犯人捕まえてや~いうて頼んでるさかいに…そんなん不安に思わんでええで?どしても心配なら、あんたがレーヴになるべくついててやり?」

「は、はい…」

ヒリヒリする頬を押さえて、シュアは頷く。

「しかし、アレやね」

ニマニマ笑いながらシュアを見る琉。

「そんなに心配するやなんて、レーヴの事がよっぽど好っきやねんなぁ?」

「え、いや、その、幼馴染としてですね…」

「まぁまぁ、照れんでええから」

バンバンとシュアの背中を叩く琉。

「何?やっぱり幼馴染同士、許婚みたいな仲やったりするん?」

「いや…許婚というか…」

耳まで赤くなったシュアは照れながら。

「レーヴを安全に起こせるのは僕しかいないですから…漠然と、レーヴとはいずれ結婚するんだろうなぁとは思ってますけど…」

などとのたまい。

「…………」

それを聞いた琉によって。

「やっぱノロケ話やないかいボケェッ!」

「ひでででででで!」

また頬をつねくり回された。

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