天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
「あ~…シュアだぁ…」

まだ寝惚けているのか。

トロンとした表情でシュアを見上げるレーヴ。

「ほら、席間違ってるって。レーヴの席は向こうだろ?」

「え~…?」

今にも落ちそうな瞼を開いて、シュアの指差した方を見るレーヴ。

「そだったっけ…?」

「しっかりしなよ、丹下君が迷惑するじゃないか」

「そぉだねぇ…ごめんね龍太郎ぉ…」

レーヴの言葉に。

「お、おぅ…気にすんな」

廊下でひっくり返ったままの龍太郎が返事した。

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