天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
「早川貴様…」

ギリ、と歯噛みする龍娘。

「この飲み会では新参者の分際で、口が過ぎるな?顎を砕いてやろうか?」

「龍娘先生こそ何だ?俺は年上だぞ?呼び捨てとか貴様とか、口が過ぎるのはアンタじゃないのか?」

スチャッと。

白衣のポケットから拳銃…マテバ6ウニカを取り出して銃口を向ける虎次郎。

まさに龍虎相打つ。

夕城邸に流れる一触即発の空気…なのに知らん顔で食事をすすめる他教師一同。

やがて。

「「!!!!」」

虎次郎の早撃ちによって龍娘の左胸は見事撃ち抜かれ。

「だはぁあぁぁあぁっ!」

龍娘の強烈な掌打『猛虎硬爬山』によって、虎次郎はもんどりうって倒れた。

「お、俺のクイック&ドロウが…」

「何がクイック&ドロウだ」

龍娘は鼻息荒くする。

「水鉄砲で私が倒せるか。チャイナドレスにシミが出来たではないか」

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