天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅠ
「君達が例の事件の犯人の一味か」

普段大人しいシュアとは思えないような、毅然とした態度。

決して強気な方ではないが、生真面目な彼は卑怯な行いが許せない。

大人しい遡雫一人を大勢で付け狙う男子生徒達の行為が許せなかったのだ。

そして怯える遡雫の姿を、そばにいるレーヴと重ね合わせていた。

「一人の女の子を寄ってたかって…卑怯じゃないか?」

「んだよてめぇは…」

盗撮行為を邪魔されて、凄む男子生徒達。

「コイツ、保健委員長やってる奴だ」

「保健室に出入りしてるの見た事あるぜ?」

彼らは次第にシュアとレーヴを取り囲んでいく。

「保健委員長が…」

男子生徒の一人がシュアの胸倉を掴み。

「出しゃばってんじゃねぇよ!」

彼の頬を強く殴りつける!

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